フィリップ ジマーマン (Philip Zimmermann)

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PGPの入手先

2002年8月 PGPソフトウェアとそれに関連する知的財産はNAIから新規 設立のPGP Corporation に買収された。 現在はPGP Corp ( www.pgp.com ) から入手可能である。現在、私はPGP 再販売業者になっているので、PGP Corpのかわりに私からPGPを購入するとい うのもいいかも知れない。



Network Associates がPGP Incを買 収した1998年1月から2002年2月に至まで(NAIがPGPの活動を停止した時)、NAI はPGPソフトウェアの元締であった。現在、彼らから何か入手することはもう できないが、PGPがNAIの監督下に置かれていたことはPGPコミュニティーにとっ ては決して幸せではなかったので、それはそれで良いことだといえるだろう。 また、古いNAIのバージョンはWindows XPやMac OS X上で動作できなかった。 朗報だが、2002年8月よりPGPの新しい所有者であるPGP コーポレーション (www.pgp.com)からPGPが入手可能となっている。あるいはいっそのこと私から 購入 して頂けるとありがたい。 もちろんWindows XPやMac OS X上で動作可能である。暗黒の時は終った。 PGPは復活したのだ!

フリーウェア版PGPとソースコード

NAIはピアレビュー用のPGPソースコードの出版といった長年の伝統を止めてい たし、この傲慢さこそが製品に対する世間からの信頼を失わせていた。新しい PGP Corpはこの伝統を回復し、バグのために、あるいはバックドアが仕掛けら れていないことを示すために、誰でも PGPのソースコード をダウンロードし、中身を見ることができるようにしている。また、彼らは非 商用利用のための フリーウェア版 を提供し続けている。

PGPの最初から、いつも非商用利用のためのフリーウェア版が利用可能だった し、今日でもその通りである。 しかしこれだけは心に留めておいて欲しいことがある。あまりにも多くの人々 が商用バージョンへアップグレードすることなく、フリーウェア版だけを使う なら、PGP 開発のエンジニアは、家族を養うために別の仕事をみつけなければ ならなくなる。 PGPはNAIの手によって臨死といえる状態にまでなったが、現在、PGP Corp と 共に生きるための新たなチャンスを掴んでいる。今回、PGPを生き伸びさせた いと願うならば、当然支払われるべきものとして受け止めて、お金を支払う方 が賢明だろう。あなたは暗号ソフトウェアを使う憲法上の権利がある。しかし、 誰かは開発者達に支払いをしなければいけないのだ。「言論の自由(Free Speech)」は「無料のビール (Free Beer)」とは違うのである。

www.pgpi.orgサイト

フリーウェア版PGPに関する色々な情報は, インターナショナルPGPホームページ www.pgpi.org を訪れて頂きたい。 このサイトはPGP Corpにより運営されているわけではなく、ノルウェイあるサ イトで、PGPが営利企業となる遥か以前より、PGP活動家ステーリー シューマッ ハー (Stale Schumacher)により運用されている。 彼のサイトには、PGPに関するたくさんの一般的な情報、PGPに関するよくある 質問のリスト、PGPのソースコード、世界中のどこでPGPを入手することができ るかなどの情報が掲載されている。 米国ユーザもPGPをこのサイトから入手することができる。ここは、MITサイト よりも頻繁にPGPの新しいバージョンが掲載されている。それからまた、他の OpenPGPソフトウェアがどこから入手可能かという情報もある。注意して欲し いのだが、このサイトで使えるようにPGP Corpが手配するまで、このサイトに は新しいPGP version 8.0のフリーウェアが存在しない。暫しの間、フリーウェア版PGP 8.0はPGP Corp からダウンロードして欲しい。

HushMail

もしPGPスタイルの暗号化された電子メールをモバイル環境で使いたいなら、 Hushコミュニケーション社(Hush Communications)のHushMail の 利用を検討するのはいかがだろうか。 HushMailはwebベースの暗号化メールサービスであり、ダウンロードされる Java appletがブラウザ内でメールの暗号化と復号化を行う。すべてはブラウ ザ内で処理されるので、何もインストールしなくて良い。大企業のような環境 において非常に簡便に設置できる。 インターネットカフェから暗号メールをチェックしようとするようなビジネス 戦士達などが使うには手ごろな製品だ。試用版 HushMail は無料でサインアップ できる。アップグレード版サブスクリプションへと支払いを済ませれば、さら にベターなサービスが使え、加えて、日常業務においてOpenPGP利用者達がま さに必要としている、他のOpenPGPベンダ製品と間でやり取りができるように なる。(私のように) Macintoshファンのみなさんには、Appleのソフトウェア アップデートを使っているという前提で、HushMailはMac OS XのSafari 上で 現在動いていることをお伝えしたい。

暗号の強度はかわらない

心配される暗号強度であるが、これに関する限り、米国内バージョンのPGP と、米国外から入手する相当品との間での特にこれといった違いはない。鍵長、 暗号アルゴリズム、あるいは他の暗号セキュリティに関連するさまざまなこと についても違いはない。 言うまでもないことだが、MITサイト、ネットワークアソシエイツ、PGPコーポ レーション、あるいはwww.pgpi.orgサイトから入手可能である。 1991年に最初のPGPがリリースされてからのPGPの歴史において、すべてのPGP のバージョンにおいて高い暗号セキュリティを提供しており、輸出のためや他 の理由のために弱い暗号にするといったことなどは一切ない。最新版のPGPバー ジョン8.0.2に至るまで、この通りである。私の押す太鼓判では不十分、とい うことであれば、いつでもPGPのソースコードをダウンロードして自らチェッ クすることができる。

中には国際版PGPは輸出のためになんらかの方法で弱い暗号にしているに 違いないと誤解している人達もいる。それには、1990年代、米国は暗号ソフト ウェアの輸出規制をしていたので、米国外で異なるバージョンのPGP が作成さ れたという複雑な理由ある。この法律には、暗号のソースコードを輸出するた めの書籍にすることは許す、という抜道があった。我々は賢くこの抜道を使い、 完全なPGPのソースコードの本を出版し、その本をヨーロッパに輸出し、そし て、OCRを使ってスキャンしコンピュータへ戻すといったことをやっていたの だ。そのソースコードはピアレビューのためにヨーロッパのWeb サイトで公開 された。 この尋常ではなく、かつ泥くさいやり方をやって、基本的に米国内で作ったも のと同一で、暗号を弱くするといったようなことを一切していない、国際版を 作り上げたのた。長い政治闘争の後、2000年前半、暗号ソフトウェアに対する 米国の輸出規制はようやく終始符を打つことになった。それなので、PGP を輸 出するために、こんなにも無茶苦茶なことをやらずに済むようになっている。

MIT ウェブサイト

過去、米国内の多くのユーザはフリーウェア版PGP(バージョン 6.5.8以前、ソー スコードも含む)をMITのウェブサイト http://web.mit.edu/network/pgp.html から入手してきた。 注意してもらいたいのだが、不幸なことにNAIがPGP 6.5.8以降にポリシーを変 えてしまったために、MITのサイトは最新のPGPのバージョンにアップデートし てはいない。PGP 6.5.8とそれ以前のバージョンのみが置いてある。 このMITのサイトは、米国輸出規制が撤廃された2000年以降であってもウェブ サイトのアップデートせず、米国外からのダウンロードするのを妨げる機能を まだ続けている。 MITがサイトをアップデートするまで、私はwww.pgpi.orgサイトの代替利用を お勧めする。 現在、PGP 8.0がリリースされている。たぶんPGP Corpから新たにリリースさ れるフリーウェア版を入手し、MITのウェブサーバをアップデートするように 働きかけることができると思う。そして今一度、フリーウェア版PGPの入手先 として適切な場所にしてみたい。


OpenPGP互換のソフトウェアのプロバイダは openpgp.org の"Members"タブの所で見つかる。